図16. 分子吸着型酸素濃縮器装置原理吸着剤(ゼオライト)に空気中の窒素を吸着させ、室内の空気より高濃度の酸素を生成する。
4)液体酸素装置
わが国の中規模以上の病院では、従来から病室配管の酸素ガスの供給源として、液体酸素が使用されています。これは、スペースをとらない、経済的である、安全性が高い、メンテナンスが容易などが理由です。1990年4月からは、在宅酸素療法でも液体酸素の使用が保険適用となりました。液体酸素は携帯用(ポータブル)酸素供給装置として利用しやすい利点があります。
液体酸素1lが気化すると856l(20℃、760?Hg)の酸素ガス(酸素濃度99.5%)となります。すなわち、少量の液体酸素から大量の酸素ガスを得ることができますので、携帯用に便利です。アメリカでは約30年前からこれを利用してきました。取り扱いなどの詳細は略しますが、容量が酸素ボンベより大きい(5〜6倍)が、低圧で安全、また携帯容器への移充填が可能な点が特徴です。
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